liner notes

天王寺ガール

TEXT/真貝 聡

Sundayさんが高校生だった頃、同じクラスに誰とも喋らない物静かな女の子がいた。学校が夏休みになり、夜の天王寺駅を通ると、その女の子がダンスの練習をしていた。<ダンスをしてたのさ 君がダンスをしてたのさ><誰も知らないのさ 君がダンスを出来る事>そんなある日のワンシーンを切り取った『天王寺ガール』は、Sundayさんのソロ、天才バンドなど幾度となく形を変えて演奏されてきた。

Sunday:これはしゃかりきコロンブス。のアルバムにも入っているんですけど、『We are all』でようやくこの曲の答えが出ました。レゲエビートのノリだけ変えずに四つ打ちに変えたところから、かなりハマって。ワンダフルボーイズとしての鳴らすべきアレンジがようやくわかったんです。

これまでの『天王寺ガール』は、ウェットで切ないバラード調のアレンジだった。それが今のワンダフルボーイズの手にかかると、窓から朝日の差し込むような希望を感じられる音になっていた。

Sunday:10CCの『I'm Not in love』がすごい好きで、『天王寺ガール』のアレンジはあの曲に影響を受けて考えました。<ダンスをしてたのさ>って歌いだすと、メロディがうねっていくんですよね。どうしても真っ直ぐ無機質な感じにならないというか、それを気持ちいい音楽にしたいなと思ったときに10CCが思い浮かんで“これやな”と閃きました。